自作小説(日常系)

自作小説(日常系)

Cu Saiの呼び声

「思うに、いまなおこの地球上のどこかには、想像を絶した巨大な力と形を持つ太古の生き残りが潜伏しているはずである・・・・・・測り知れぬ悠遠の昔に、大自然の霊的な力が凝り固まって、何らかの形状をそなえるにいたった。その後それが、潮のように押し...
自作小説(日常系)

ホテル

新居に引っ越して来て部屋に持ち込んだ荷物の整理や調度品の配置や引っ越しに関わる行政手続き等が終わりようやくひと息ついたこともあり、そろそろお墓の継承手続きをするために一度、婆さんの菩提寺へ行こうかということになった。この婆さんは私の父親が...
自作小説(日常系)

白い女

ふと目が覚めると部屋の外はすっかり暗くなっていた。いつの間にか寝てしまっていたらしい。と、突然、何かが爆発したような轟音が部屋の外から聞こえて来た。すわ事件か?と思い玄関のドアを開けると、外は雪国だった。暗い空一面に降り落ちる大粒の牡丹雪...
自作小説(日常系)

私はスラム街で生まれ育った。どれくらいのスラム街かというと、小学校の創立記念日だったので学校が休みだった日(世間的には平日)の午前中に道を歩いていただけで自転車で巡回中の警察官に呼び止められて職務質問をされるくらいのスラム街だった。その時...
自作小説(日常系)

黒い男

ええと、先ず、どこから話そうか。 私の父親が死んだのは2021年10月6日13時33分。直接の死因は肺炎だった。2020年から世界中で猛威を振るったパンデミックのワクチンの後遺症で歩けなくなり、拒食状態になり、私が父親の介護を続ける...
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