旅 奇珍がイビせる街をさまよふ2 僕はうんざりした気分でそう言った。彼女の口調には僕を苛立たせる何かがあった。もっともそれを別にすれば、彼女は僕を少しばかり懐かしい気分にさせた。古い昔の何かだ。もっとごくあたり前の状況でめぐりあえたとしたら、僕たちはもう少し楽しい時間を... 2025.10.10 旅自作小説(日常系)
旅 奇珍がイビせる街をさまよふ 1 「かくてもあられけるよ」 「なにそれ(笑)」 「うふふ。魔法のおまじない(笑)」 恋塚ひさめ「生きるとは味わうことだ」より 私はほぼ毎日、日記を書いているのだが、長いのでこの手記には或る日の一部を抜粋した... 2025.10.09 旅自作小説(日常系)